いざという時の救世主に

災害医療を志す人に向けた情報まとめ

災害支援ナースになるための要件

災害支援ナースとは、災害が起こった際に被災地で適切な医療や看護を行う看護師のことを指します。
被災地での活動期間は、災害の発生3日以降から1ヶ月を目安にしているとされています。


被災地に派遣する仕組みは、日本看護協会と各都道府県の看護協会が連携し、災害の規模に応じて派遣されることになります。
実際、過去に東日本豪雨や西日本豪雨熊本地震などさまざまな災害で活動した実績があります。


そんな災害支援ナースとして被災地に行くためには、どんな要件があるのでしょうか。
日本看護協会によると、災害支援ナースとして活動するには、実務経験が5年以上あり、研修を受講していることをはじめ複数の要件を満たすことが必要とされています。


そして研修の目的となっているのが、まず看護という専門職を生かした災害支援者として被災地や被災者のために動ける能力を習得すること。
加えて、災害支援ナースとして他者と協力することや自律して活動することの重要性を認識することも学びます。
研修内では、災害医療対応の方法を知るだけでなく、活動の演習もあります。


災害支援ナースは、非常に厳しい状況下で働くため、特に適正の有無が重視されます。
一例として、冷静さを保ち、医療チームの一員として周りのスタッフと連携して動ける人、いつ起こるか不明な災害に対し日頃から想定して業務に取り組める人などがあります。
そうした適正能力を磨きたいのなら、緊急時に慌てず状況を把握する訓練をしたり、災害が起きた時を想定したりと、先を見越した姿勢を持つことが重要になります。


災害大国である日本において、災害支援ナースの存在は不可欠だといえます。
危機的状況を全面的にバックアップしたい看護師の方は、ぜひ災害医療に目を向けてみてはいかがでしょう。